「テレビのアンテナケーブルを接続する方法を知りたい」
「アンテナケーブルを上手く接続できない」
と悩んでいませんか?
テレビのアンテナケーブルの接続方法は、一度理解すれば簡単です。自分の持っているアンテナケーブルや壁面のアンテナ端子の種類を確認し、正しく接続してください。
この記事では、事前に確認すべきケーブルやアンテナ端子の種類、テレビへの正しい接続方法などを紹介します。
テレビのアンテナケーブルを接続する前に種類を確認

アンテナケーブルを接続する前には、ケーブルやプラグ、アンテナ端子の種類を確認する必要があります。誤った配線をするとテレビが映らない原因になるため、注意してください。
ケーブルの種類
ケーブルの種類は、以下の3種類があります。
種類 | ケーブルの太さ | ケーブルの長さ | 減衰量 | 用途 |
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2Cケーブル | 細い | 1〜5m程度 | 多い | テレビ周りの配線 |
4Cケーブル | 中程度 | 5〜15m程度 | 中程度 | 室内配線 |
5Cケーブル | 太い | 10m以上 | 少ない | 屋外配線 |
アンテナ端子からテレビまで接続する場合は、2Cケーブルを使用します。長さは1〜5m程度で比較的細いケーブルです。減衰量はテレビ信号の減衰を意味し、ケーブルが長くなるほど信号の減衰が大きくなるため、太いケーブルが必要です。用途に合った適切な長さのケーブルを選ぶことが大切です。
プラグの種類
プラグの種類は、以下の4種類があります。
種類 | 特徴 |
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S型 | ストレートな形状で、直接端子に差し込める。 |
L型 | プラグの先端がL字になっていて、直接端子に差し込める。L字になっているぶん、壁やテレビとの隙間を狭くできる。 |
F型 | ねじ込み式とも呼ばれ、端子がネジ形状になっている場合に使用する。端子から外れづらいメリットがある。 |
複合型 | 片方がS型、もう片方がL型になっているなど、異なるタイプのプラグで構成されている。 |
アンテナ端子の種類
アンテナ端子の種類は、以下の5種類です。
種類 | 特徴 |
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F型端子×2 | 地デジ用の端子とBS・CS放送用の端子が1つずつあるタイプ。 大抵の場合は上が地デジ、下がBS・CS用となっている。 |
F型端子(地デジのみ) | 地デジ用の端子のみが1つあるタイプ。BC・CS放送には対応していない。 |
F型端子(BS・CS対応) | 地デジにもBS・CS放送にも対応している端子が1つあるタイプ。 |
直接端子 | ケーブルの銅線部分を直付端子に接続するタイプ。銅線を剥き出して差し込む必要がある。加工済みのケーブルを購入することも可能。古い住宅に多い。 |
フィーダー端子 | 整合器と呼ばれる器具を別途接続して差し込むタイプ。古い住宅に多い。 |
2024年現在はF型端子が一般的であり、直接端子やフィーダー端子はマイナーです。F型端子が2本で、地デジとBS・CS放送を両方視聴したい場合は、それぞれの端子にケーブルを接続する必要があります。地デジのみ視聴する場合は、対応する端子に接続するだけで問題ありません。
F型端子が1つの場合は、地デジのみに対応しているものと、BS・CS放送の両方に対応しているものがあります。BS・CS放送も視聴したい場合は、対応しているか確認しておくようにしましょう。
テレビのアンテナケーブルを接続する方法

ケーブルやプラグ、アンテナ端子を確認したら、実際に接続してみてください。地デジだけを視聴する場合と、BS・CS放送を含めて両方を視聴する場合にわけて解説します。
地デジだけを視聴する場合
地デジだけを視聴・録画する場合は、まず壁面の端子とレコーダーを1本のケーブルで接続します。次に、レコーダーとテレビをもう1本のケーブルで接続すれば、視聴・録画が可能です。レコーダーやテレビには端子が2つずつあり、それぞれ「地デジ」「BS/CS」など、わかりやすく記載されています。間違いがないように確認しながら接続してください。
地デジとBS・CS放送の両方を視聴する場合
地デジとBS・CS放送の両方を視聴する場合、壁面のF型端子が2つあれば、それぞれの端子にケーブルを接続します。壁面のF型端子が1つで地デジとBS・CS放送の両方に対応している場合、分配器が必要です。分配器は1本のケーブルを2本に分配する器具で、家電量販店で購入できます。
レコーダーも同時に接続する方法

レコーダーも同時に接続する場合は、壁面の端子とテレビの間にレコーダーを経由させる必要があります。同じように地デジだけを視聴・録画する場合と地デジとBS・CS放送の両方を視聴・録画する場合の接続方法を解説します。
地デジだけを視聴・録画する場合
地デジだけを視聴・録画する場合は、まず壁面の端子とレコーダーを1本のケーブルで接続します。次に、レコーダーとテレビをもう1本のケーブルでつなげば、視聴・録画が可能です。レコーダーやテレビには端子が2つずつあり、それぞれ「地デジ」「BS/CS」など、わかりやすく記載されています。間違いがないように確認しながら接続してください。
地デジとBS・CS放送の両方を視聴・録画する場合
BS・CS放送もあわせて視聴・録画する場合、壁面に2つの端子があれば、それぞれの端子にケーブルを2本使って接続します。まず、壁面にある2つの端子とレコーダーをケーブル2本で接続し、次にレコーダーとテレビをケーブル2本で接続しましょう。
壁面の端子が1つの場合は、レコーダーに分配器を接続する必要があります。分配器があれば1本のケーブルを2本に分配できるため、地デジとBS・CS放送の両方を接続できます。分配器がないと、両方を視聴・録画することはできないため、事前に用意しておいてください。
ケーブルをつないでも映らない場合
ケーブルを接続してもテレビが映らない場合は、いくつかの原因が考えられます。
B-CASカードが正しく挿入されていない
テレビが映らない時は、B-CASカードが正しく挿入されているかどうか確認してください。B-CASカードはテレビ1台につき1枚用意されているカードで、テレビの裏側もしくは横側に挿入口があります。
B-CASカードがどこにあるかわからない場合は、購入時の説明書やパッケージに同封されていることが多いです。テレビを見る際に必須のカードなので、紛失に気をつけてください。
B-CASカードを正しく挿入しても映らない時は、破損している可能性もあります。破損している場合は再発行してください。問い合わせ先は「ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ」です。
アンテナが故障・破損している
テレビが映らない原因には、アンテナの故障や破損もあります。アンテナの修理には専門的な知識が必要となるため、専門業者に相談してください。専門業者であれば、アンテナ以外に原因があってもすぐに特定できるため、安心して依頼できます。
ケーブルが接触不良を起こしている
ケーブルを正しく接続しても映らない場合は、ケーブル自体が接触不良を起こしている可能性もあります。よくある接触不良の原因としては、以下などがあります。
- ケーブルのプラグにある針金が折れている・歪んでいる
- ケーブル内部で断線している
プラグの針金は、無理にねじ込むと折れたり歪んだりしやすいため、注意して確認してください。ケーブルに原因がある場合は、買い換える必要があります。
テレビのアンテナケーブル接続に関するQ&A

アンテナ端子が1つの部屋でテレビを2台接続することはできる?
アンテナ端子が1つの部屋では、基本的にテレビを複数台設置することはできません。1つのアンテナ端子につき1台のテレビのみ接続可能です。ただし、分配器を使用すれば複数のテレビを設置できます。分配した数だけ、テレビの信号は弱くなるため注意してください。
アンテナ端子が2つある場合はどっちが地デジでどっちがBS・CS放送?
アンテナ端子が上下に2つある場合は、一般的に地デジが上でBS・CS放送が下です。逆に差してしまうと、両方とも視聴できなくなるため、差し間違いに気をつけてください。
まとめ

アンテナケーブルを正しく接続しなければ、テレビを視聴することはできません。自身の環境に合った適切なケーブルを選び、間違いなく接続するようにしてください。
ケーブルを正しく接続しても視聴できない時は、B-CASカードの未挿入、アンテナの破損・故障、ケーブルの接触不良などが考えられます。まずは自分で何が原因なのかを探り、必要に応じて専門業者に相談してみると良いです。
アンテナケーブルの接続は、一度理解すれば難しくありません。本記事を参考に、ぜひ試してみてください。