「デザインアンテナが話題だけど、利用している人の感想を知りたい」と、デザインアンテナの情報についてお探しでしょうか。デザインアンテナは、スタイリッシュでおしゃれな見た目が魅力です。しかし、従来のアンテナとは異なる形のため、本当にアンテナとして機能するか不安に思う方も少なくないでしょう。
今回の記事では、デザインアンテナの特徴や設置する際の費用相場、メリット・デメリットなどを紹介しています。実際にデザインアンテナを利用している人の口コミも紹介しているため、デザインアンテナの設置を検討している人はぜひ参考にしてください。
デザインアンテナとは

「デザインアンテナ」とは地上デジタル放送を視聴できるアンテナで、その名の通りスタイリッシュでスリムな見た目をしています。四角くて平たい形状をしており「フラットアンテナ」「平面アンテナ」とも呼ばれています。
豊富なカラーバリエーションとその形状のおかげで、設置しても目立ちにくいという点が魅力です。また、壁面に設置することで、従来の八木式アンテナと比べ風や雪の影響を受けにくくなるという特徴があります。
インターネット上では「デザインアンテナは受信感度が悪い」という意見も見られますが、これは発売当初のことです。メーカーが改良を重ねた結果、現在では八木式アンテナに引けを取らないほどの高感度なアンテナです。
デザインアンテナの費用相場

デザインアンテナを新規で設置する際の費用相場は4万〜4.5万円です。交換工事では、土台の施工がすでに完了しているため、新規設置に比べて約2万円安いケースが多いです。デザインアンテナ本体の価格は商品により40,000〜200,000円程度と差があり、本体価格の差が設置費用の差につながります。
デザインアンテナのメリット
ここからは、デザインアンテナのメリットについて紹介します。

家の外観を損なわないデザイン
デザインアンテナの魅力は、家の外観を損ねないデザインと豊富なカラーバリエーションにあります。壁に設置できる上に、家の外壁に似た色を選べるため、家の外観に馴染みます。従来の八木式アンテナと比べると、かなり目立ちにくいという点が選ばれる理由です。
風や雪の影響を受けにくい
デザインアンテナは外壁やベランダに取り付け可能で、コンパクトな箱型の形状をしているため、風や雪などの天候の影響を受けにくく、「強風でアンテナの向きがずれて映像が乱れる」というトラブルも避けられます。
耐久性がある
壁面やベランダに取り付けられるため、雨や雪が当たりにくく劣化を抑えることができます。特に台風が多い地域や豪雪地帯において、風や雪の影響を避けられることは大きなメリットと言えます。
修理や設置が簡単
デザインアンテナは固定金具を含めた総重量が2.2kgと軽量であるため、設置場所に応じて自分で設置することも可能です。取り付け金具とデザインアンテナ本体のセット販売もあり、DIYで設置したい人にも人気があります。
BS/CSアンテナと同箇所設置すれば省施工が可能
デザインアンテナはコンパクトなため、BS/CSアンテナと同じ場所への設置が一般的であり、このようにセットで行う工事が人気です。同じタイミングで設置することで、工事時間やコストの削減につながります。
デザインアンテナのデメリット

続いて、デザインアンテナのデメリットについて解説します。
地域や立地によっては取り付けが不可能
デザインアンテナの受信感度は基本的に八木式アンテナに劣りません。しかし、主に外壁への設置が前提であるため、設置地点の高さが不足し、周囲に電波を遮る建物がある場合、設置が困難になることがあります。
アンテナ本体の価格が高い
デザインアンテナ本体の価格は八木式アンテナよりも割高です。
- 八木式アンテナ:2,000円〜10,000円程度
- デザインアンテナ:8,000円~20,000円程度
外観を損ねないアンテナを好む、「いかにもアンテナ」という外観を避けたい、または住宅に馴染むアンテナを設置したいという理由で、価格が高めであってもデザインアンテナを選ぶ人は少なくありません。
しかし、費用をできるだけ抑えたいと考えている人にとっては、デザインアンテナの価格の高さはデメリットとなります。
業者によっては取り扱いがない
デザインアンテナを取り扱っていない業者も存在します。取り寄せが必要になる場合や、希望するカラーが取り扱われていないこともあります。八木式アンテナと比べて、選択肢が少ないという点がデメリットです。
壁面に穴を開ける必要がある
デザインアンテナは壁面への穴あけが必要です。これにより直接設置し、強度を確保できますが、壁に穴を開けたくない方は、別の設置場所を検討してください。
設置場所によっては受信感度が弱い場合がある
通常、八木式アンテナよりも低い位置に設置されるデザインアンテナは、設置場所に応じて受信感度が低下することがあります。デザインアンテナの受信感度そのものが八木式アンテナより弱いわけではありませんが、このような事情から「デザインアンテナは受信感度が悪い」と思われがちです。
向きの調節が必要
外壁にデザインアンテナを設置すると、高さを確保できないため、八木式アンテナの設置と比べ向きの調整がより重要です。DIYで設置する際は、アンテナを電波塔または中継局の方向に向け、テレビが映るかどうかを確認してから固定してください。
デザインアンテナ設置の失敗例とその対処法

メリットの多いデザインアンテナですが、設置してから「失敗した!」「思っていたのと違う!」となってしまうケースもあります。設置後に後悔してしまわないよう、失敗例とその対処法について解説します。
テレビの映りが悪い安定しない
アンテナ業者による電波調査が不十分であったり、設置場所が適切でない場合、受信感度が低下しテレビの映りが悪化します。設置されたアンテナが電波塔または中継局の方向に向いているか、テレビがきちんと映るかどうかを、設置の際にしっかり確認してください。
予想よりも費用が高額になってしまった
デザインアンテナの設置における作業内容は業者によって異なるため、価格もそれぞれ違います。ブースターや自立ポールなどのオプションを追加すると、価格はさらに上がります。デザインアンテナを設置する際は、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが重要です。
BS・CS放送を見られないと知らなかった
デザインアンテナは地デジ専用であるため、BS・CS放送を視聴するには、別途BS/CSアンテナの設置が必要です。手間やコストを考えると、デザインアンテナとBS/CSアンテナは同時に設置することが推奨されます。
デザインアンテナの口コミを紹介

実際にデザインアンテナを利用している人の口コミを紹介します。
昨日は新居のアンテナ工事で電波問題なくデザインアンテナ(スカイウォーリー)で取付できた。電波が悪いと値段が少し高いユニコーンアンテナかひかり回線で見るしかないってことだったから少しでも安く済んで良かったー!
引用:X
デザインアンテナを屋根裏に付けましたブースターを付けて快適ですよ。
引用:X
我が家は屋根裏は厳しそうと言われたのでデザインアンテナにしています。もし可能だったら屋根裏に付けたかったのですが強風の影響も受けないですし、八木式のように目立たないので満足しています
引用:X
デザインアンテナの利用者の多くが、その「景観への配慮」を大きなメリットとして挙げています。また、強風や雪などの天候による影響を受けにくく、転倒の心配が少ないことも大きな利点です。立地条件に依存しますが、ブースターの追加により屋根裏設置も選択肢に入ります。
デザインアンテナに関するよくある質問

最後にデザインアンテナに関するよくある質問に回答します。
デザインアンテナの寿命はどのくらいですか?
デザインアンテナの寿命は10~15年程度といわれています。しかし、設置場所によっては5年程度で故障してしまったり、逆に20年以上使用できたりとかなりの差があります。デザインアンテナの寿命は「周辺機器のさび」「ベース部分のぐらつき」をチェックすることで、確認可能です。
デザインアンテナにブースターは必要ですか?
強電界地域での設置や自宅で使用するテレビが1台のみの場合は、ブースターなしでも大丈夫です。しかし、それ以外の場合はブースターの設置がおすすめです。ブースターがないと、ノイズが発生したり映像が乱れたりするトラブルが起こる可能性があります。
デザインアンテナはベランダに設置できますか?
デザインアンテナはベランダへの設置も可能ですが、専用金具で手すりに固定するため手すりの強度が必要です。また、設置場所が低くなるため、電波の受信に支障をきたす可能性があります。
賃貸物件でもデザインアンテナは設置できますか?
設置可能かどうかは大家さんや管理会社次第で、許可があれば設置できます。しかし、許可なく設置し壁に穴を開ける行為や傷を付ける行為は、賠償問題に発展する可能性があるので、必ず許可を得てから設置してください。また、許可を得た上でデザインアンテナをその物件に設置できるかどうかは、アンテナ専門業者が判断します。
デザインアンテナを自力で設置することは可能ですか?
デザインアンテナは八木式アンテナと比べて容易に設置できるため、自力での設置も可能です。取り付け金具とデザインアンテナ本体のセットも販売されています。
まとめ

目立ちにくくスタイリッシュな見た目が魅力のデザインアンテナには、多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。自宅がデザインアンテナの設置に適しているかや、テレビを問題なく視聴できるかなど、業者に確認する必要がある点が多いです。後悔のないよう、慎重に業者選びを行いましょう。