アンテナの寿命は10〜15年を目安としています。種類や設置場所にもよりますが、設置から10年程度経過したらアンテナの買い替えを検討し始めることで、万一の時も慌てずに対応できます。
この記事ではテレビアンテナの寿命、寿命を示すサイン、そしてアンテナを長持ちさせる方法などを紹介するので、参考にしてください。
テレビアンテナの寿命は10〜15年
テレビアンテナの寿命は種類によって異なりますが、10〜15年が目安です。同じアンテナでも設置状況によりアンテナの受けるダメージが変わるため、早く故障したり、長持ちしたりすることがあります。ここでは、住宅に設置される地デジアンテナの主な3種類とBS・CSアンテナの寿命について紹介します。
八木式アンテナ
八木式アンテナは、屋根上に設置するアンテナで、矢印型の骨組みに短い横棒が付いた形をしています。1920年ごろ八木秀次氏と宇田新太郎氏により開発された歴史のあるアンテナです。アナログ放送時代には多くの家庭で利用されており、現在でも認知度や全国普及率が高い種類です。
八木式アンテナは屋根に設置するため、障害物の影響を受けづらく受信性能が高いところがメリットです。しかし風雨や積雪、紫外線、潮風、鳥害の影響を受けやすく寿命は10年前後と短い傾向があります。
デザインアンテナ
デザインアンテナは屋根上、外壁、屋根裏などに設置できる長方形のアンテナです。2016年に登場した地デジ用のテレビアンテナで、スマートなデザインと豊富なカラーバリエーションがあり自宅の外観を損ねず設置できます。
小型で軽量なため、太陽光パネルを設置している人にもおすすめです。電波環境や立地を選び、向きの調節が必要ですが、設置場所や地域により受信感度が弱くなる場合がありますが、風雨や紫外線など自然環境の影響を受けにくいところが特徴です。
発売から8年経った現在では、正確な寿命は不明ですが、自然環境の影響を受けにくいため、10〜15年以上持つと考えられています。
ユニコーンアンテナ
ユニコーンアンテナは、屋根上、外壁、破風に設置されるポール型のアンテナです。2017年にマスプロ電工から誕生した地デジ専用のアンテナで、スタイリッシュなデザインで外観を損ねません。受信性能が高く、コンパクトな形状で軽量なため風雨の影響を受けにくいところが特徴です。
発売から7年しか経っておらず、現時点での正確な寿命は不明ですが、自然環境の影響を受けにくいため、10〜15年以上は持つとされています。
BS・CSアンテナ
BS・CSアンテナは、屋根上や外壁に設置される丸い形の円盤型アンテナです。風雨の影響を受けやすく寿命は10年前後です。
テレビアンテナの寿命を示すサイン
テレビアンテナに現れる症状で寿命が近づいていることがわかります。最近テレビの映りが悪くなったと感じたら、該当する項目がないか確認してみてください。
地デジアンテナの場合
地デジアンテナはアンテナの種類を問わず、寿命が近づくと次のようなサインが現れます。
- 塗装の剥がれ
- サビている
- ぐらついている
- 傾いている
- 破損があるなど
アンテナ全体に劣化のサインが確認できれば、寿命が近づいている可能性が高く、交換を検討すべき時期だと言えます。
BS・CSアンテナの場合
BS・CSアンテナに寿命が近づくと次のようなサインが現れます。
アンテナの劣化は住環境により寿命よりも早く進む場合があります。使用期間だけでなく、アンテナに現れるサインにも注意してください。
テレビ映りの不具合がアンテナかどうか確かめるポイント
テレビ映りが悪くなる原因はアンテナの寿命だけでなく、テレビや周辺機器の不具合の可能性もあります。テレビが原因だった場合にはアンテナを買い替えても映りは改善されません。
ここでは、テレビ映りの不具合がアンテナかどうか確かめるポイントを解説します。
配線しなおす
テレビ本体とテレビ端子をつなぐアンテナケーブルの先にある芯線が歪んだり折れたりしていないか確認しましょう。劣化や破損がある場合は新しいケーブルに交換してから配線し直します。
- 配線し直してもテレビが映らない
- BS・CSは映るのに地デジが映らない
- ブルーレイや録画した番組は映るのに地デジが映らない
このような場合はアンテナが原因の可能性があります。
ほかの部屋のテレビの映りを確認する
ほかの部屋のテレビ映りを確認してみましょう。ほかの部屋のテレビも同じように映りが悪い場合はアンテナが原因の可能性があります。一部屋だけ映りが悪い場合はアンテナ以外に原因がある可能性が高いです。
- テレビの故障
- ケーブルの故障
- B-CASカードの接触不良など
テレビ映りはアンテナ以外の影響で悪くなることもあります。アンテナを買い替える前にテレビや接続機器に不具合がないか確認してください。
ほかの機器を外してみる
映像端子の接続不良や配線ミスでテレビが映らなくなることがあります。
テレビに接続されている機器を一旦すべて外し、アンテナとテレビのみをつないでみましょう。アンテナとテレビのみをつないでもテレビ映りが悪い場合はアンテナの故障の可能性があります。
アンテナを長持ちさせる方法
アンテナは設置状況や周辺機器の品質により、寿命の長さに差が出ます。ここでは、アンテナを長持ちさせる方法を紹介します。
アンテナへのダメージが少ない設置場所を選ぶ
アンテナは屋外に設置するため、環境による影響を受けやすく、ダメージが大きいほど寿命が縮みます。
屋根上はさえぎるものがなく最も影響を受けやすいため、八木式アンテナはデザインアンテナやユニコーンアンテナと比べて寿命が短い傾向です。アンテナの設置場所によって寿命に差があります。寿命の長さは、屋根裏が最も長く、次に壁面、ベランダ、最後に屋根上となります。
受信環境に問題がない場合でも、アンテナをより長く使用したい場合は、デザインアンテナやユニコーンアンテナの設置がおすすめです。
アンテナ周辺の機器は品質が良いものを選ぶ
アンテナの劣化は本体だけでなく、ケーブル接続部分からの浸水やサビでも進みます。アンテナ周辺機器は、防水加工や防サビ処理、耐久性の高い金メッキ使用品など、品質が良いものを選ぶことで劣化を防ぎアンテナの寿命を延ばせます。
アンテナの寿命に関するよくある質問
最後にアンテナの寿命に関するよくある質問をまとめました。テレビ映りが悪くなったと感じる人や、アンテナ設置から10年程度経過し交換を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
アンテナが劣化している症状は?
塗装の剥がれやサビ、風によるぐらつき、傾きなど目視で確認できる症状があれば、アンテナは劣化していると言えます。
アンテナが古くなるとどうなる?
アンテナが古くなると、見た目の劣化やアンテナレベルの低下が起こります。アンテナレベルの低下は、テレビの映りが悪化する原因となり、テレビ画面にはE201やE202、E203などのエラーコードが表示されます。
テレビのアンテナはいつ交換したらいいですか?
テレビアンテナの寿命は、アンテナの種類や設置状況にもよりますが10〜15年が目安です。10年を超えるとアンテナレベルだけでなく本体や支柱、設置部の劣化が進み、風雨で倒壊するおそれがあります。10年を目安にアンテナの状態を確認し、不具合があれば修理や交換してください。
アンテナは自分で交換できますか?
アンテナの交換には専門資格は必要なく、工具があれば自分で設置作業はできますが、高所での作業は危険を伴います。安全に設置し、問題なく電波を受信するためには知識や技術も必要なため、専門業者に依頼したほうが安心です。
アンテナを買い替える費用はいくらですか?
アンテナの交換には、新規取り付け費用だけでなく撤去費用や処分費用も発生します。費用は業者によって異なり、相場は4,000円からとなります。アンテナの種類や設置場所によっても費用は異なりますので、事前に業者に確認してください。
まとめ
アンテナの寿命は10〜15年が目安ですが、設置状況により10年経たずに故障したり、15年以上使用できたりする場合があります。長く使用するためには、アンテナがダメージを受けにくい場所に設置することが大切です。
10年に1度は点検を行い、劣化状況の確認やメンテナンスを行うことで、アンテナの寿命を延ばすこともできます。テレビの映りが気になる人やアンテナ設置後10年程度経過した人は、専門業者に相談してみてください。
【要注意】12月に急増するテレビアンテナのトラブル!原因と対策
慌ただしい年末を迎え、家で過ごす時間が増える12月。
年末年始の特別番組や録画を楽しみにしている方も多いでしょう。
しかし、この時期は本格的な冬の寒さや天候の変化が原因で、アンテナトラブルが急増する傾向にあります。
突然「テレビが映らない」と慌てないために、11月のトラブルに加え、12月に特に注意すべき原因と対策を確認しておきましょう。
12月のトラブル急増の主な原因
11月までの要因に加え、冬特有の厳しい気象条件がトラブルを顕在化させます。
1. 寒波や積雪、冬の強風によるアンテナの更なる負荷と劣化の顕在化
11月までの秋の強風に加え、12月に入ると寒波が到来し、地域によっては雪を伴うことがあります。
冬の強風は、夏や秋の台風によるアンテナのわずかなズレや緩みをさらに悪化させ、受信不良を引き起こす決定的な要因となることがあります。
積雪は、アンテナ本体やケーブルに重量負荷をかけ、破損やケーブルの断線、接続部の接触不良を招くリスクがあります。特に雪が溶け始める時も注意が必要です。
急激な気温の低下は、アンテナの素材やケーブルを硬化させ、わずかな衝撃や振動で破損しやすくなるなど、経年劣化を加速させる要因にもなります。
2. 木の葉が落ちたことによる影響の逆転と周辺環境の変化
11月までは木の葉による電波遮断が問題となることがありますが、12月になり落葉が進むことで、状況が逆転する可能性があります。
落葉により一時的に電波の通りが良くなることもありますが、木々が遮っていた冬の強い風がアンテナに直接当たるようになり、揺れやズレの原因となることがあります。
また、寒さによる受信機器(ブースターなど)の性能低下や、外壁や屋根のわずかな隙間からの湿気の侵入が、ケーブル内部の錆や腐食を進行させ、不安定な受信レベルを引き起こすことがあります。
12月にも起こりやすい症状と対処法
| 12月にも起こりやすい症状 | 考えられる主な原因 | 対処方法の目安 |
|---|
| 雪が降っている日や強風の日に映像が乱れる | アンテナの向きのズレ・積雪による負荷、固定部分の緩み | 積雪時は安全確保が最優先。雪が解けた後、専門業者による方向の再調整や固定部の点検、補強。 |
| 特定の時間帯やチャンネルで映りが悪い | 極端な寒さによる機器の性能低下、ケーブルの接触不良 | 室内でできる対処(ケーブルの抜き差し等)を試みる。改善しない場合は専門業者へ相談。 |
| E202エラーが頻繁に表示される | 部品の経年劣化、積雪や強風によるケーブルの断線や損傷 | アンテナ本体や配線全体の詳細な点検・修理を専門業者へ依頼。 |
年末が来る前に!自分でできる安全チェックと専門業者へ相談する目安
年末年始の特番が始まる前に、アンテナの状態を確認しておくと安心です。ただし、積雪時や強風時の高所作業は大変危険です。
室内でできること
テレビ本体とアンテナケーブルの接続(芯線の折れや曲がりがないか)を確認し、緩んでいたら一度抜き差ししてみましょう。
B-CASカードの差し直しや、テレビの再起動も有効です。
天候が落ち着いている時に、屋根やベランダから目視でアンテナが大きく曲がったり、ケーブルが垂れ下がっていないか確認してみましょう(無理のない範囲で)。
アンテナ専門業者への相談
上記の室内での対処で改善しない場合、または積雪や凍結が伴う中での作業、高所作業が必要な場合は、必ず専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
これらのサインが見られたら、被害が大きくなる前に、そして年末の予約が混み合う前に、早めに専門業者へ点検を依頼するのが賢明です。
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